糖尿病とお口の病気(歯周病)は、じつは深く関係していることをご存知ですか?
最近の研究で、「歯周病の治療をしっかり受けている糖尿病の方は、将来的に人工透析になるリスクが32~44%も低くなる」という結果が発表されました。
この研究は、東北大学の研究チームが約10万人の糖尿病患者さんのデータを調べてわかったものです。
◆歯周病ってどんな病気?
歯周病は、歯ぐきに炎症がおきて、歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。進行すると、歯がぐらぐらして抜けてしまうことも。
糖尿病の方は免疫力が下がっているため、歯周病になりやすく、進みやすい傾向があります。
さらに、歯周病があると血糖値のコントロールも難しくなることがあるため、治療や予防がとても大切です。
◆歯周病の治療・メンテナンスで腎臓を守れるかも?
糖尿病の合併症のひとつに「慢性腎臓病(CKD)」があります。これが悪化すると、人工透析が必要になることもあります。
今回の研究では、こんな結果が出ました:
歯周病治療・メンテナンスを年に1回以上受けている方は、透析のリスクが32%減少
半年に1回以上受けている方**は、なんと44%もリスクが減少
つまり、定期的に歯医者さんでお口のケアをすることで、腎臓の健康も守れる可能性があるのです。
◆どうしてお口の病気が腎臓に関係あるの?
歯周病が進むと、歯ぐきから出る「炎症を起こす物質」が血液に乗って、体のいろいろな場所に悪い影響を与えてしまいます。
そのひとつが腎臓。慢性的な炎症が腎臓を傷つけ、機能を落とす原因になると考えられています。
歯周病治療をすると、こうした炎症が減り、結果的に腎臓への負担も軽くなるのです。
◆糖尿病の方には、歯医者さんでの定期ケアがおすすめ!
糖尿病のある方は、次のようなケアをぜひ取り入れてください:
- 3~6ヶ月に1回の歯科受診
- 歯石の除去・スケーリング
- 正しい歯みがきの方法を教わる
- 歯ぐきのチェック(歯周病の進行確認)
お口の健康を守ることは、全身の健康を守ることにつながります。
特に糖尿病のある方にとって、歯周病の予防はとても大切。
ぜひ「定期的な歯医者さん通い」を、生活の中に取り入れてくださいね。
出典:
東北大学大学院 歯学研究科の研究チーム(2025年1月5日 Journal of Clinical Periodontology 掲載)



